連邦立憲君主制国家のマレーシア

マレーシアとは東南アジアのマレー半島南部とボルネオ島北部からなる国である。イギリス連邦加盟国で、連邦立憲加盟国。

連邦立憲君主制国家のマレーシア

現在の公用語はマレーシア語だが、1967年までは英語が公用語として使用されていた。そのため、どちらの言語も異なる民族間でのコミュニケーションを果たす役割を担っている。

世界の中でも、特に多様な言語が使用されている国である。近年は中国語教育が盛んで、ビジネスなどの場で中国語が使用されることも珍しくない。

小中学校では、マレーシア語と英語が必修科目とされているが、学校や民族により使用される言語が異なる。教育制度は、イギリスの植民地時代のものがベースになっている。

宗教はイスラム教が国教。しかし、多様な民族が存在するため、仏教やヒンドゥー教も盛んである。また、イギリス植民地時代のなごりで、キリスト教も一部で信仰されている

。東アジアの非イスラム教国に住むイスラム教徒のことをムスリムと呼んでいる。そして、マレーシア政府は信仰の実態に関わらず、先住民族をムスリムとして扱っている。

宗教上の規定により、多民族との結婚が難しいという問題などがある。また、様々な価値観の違いにより、異なる宗教間での対立が激しくなっている。最近ではこれらのトラブルがニュースでも取り沙汰されている。

食料自給率はやや低い。食文化は比較的自由度が高いと言われている。イスラム国家だが、中国系住民や外国人の飲酒や豚肉を食べることも許されている。移民が発展させた独自の料理があり、マレーシアでしか味わえないものも多い。

果物の種類が豊富である。また、魚介類の一人あたりの消費量はとても多いが、近年マレーシア近海の水産資源の減少が問題になっている。これにより世界自然保護基金は、このままではマレーシアの水産資源は2048年に枯渇すると予測している。

天然ガスや鉱物などの天然資源が豊富で、鉱業の中でも特にスズ鉱の採掘が盛んである。近年では工業化などの政策を成功し、鉱物や農産物の輸出、観光業への依存から脱却を果たした。その結果、国民一人あたりのGDPは世界平均を上回っている。現在は先進国入りすることを目標として掲げている。

しかし、民族や地域により収入が大きく異なることが課題である。政府は新たな制度を導入し、低所得者の収入の増加をねらっている。マレーシアの実業家は華人が最も多いと言われている。その理由として、シンガポールや香港などの周辺国とのつながりが強いことが指摘されている。